子宮がん検診
結果異常について

職場の健康診断や他の医療機関で
異常を指摘された方へ

子宮頸がん検診で異常といわれた方は精密検査をする必要があります。
精密検査の前でも検査結果(異常)についての質問・ご相談を受け付けております。
当院受診時には健康診断の結果や診療情報提供書(紹介状)をご持参ください。
精密検査(コルポ診、HPV検査)は随時行っておりますが、
診察状況や月経時期によっては後日のご案内となります。
【注意】月経中は検査ができませんので、月経期間を避けてご予約ください

子宮頸がん検査(細胞診)の結果と
精密検査について

子宮頸がん検査は子宮頸部(子宮の出口)をこすって細胞を取り、顕微鏡で形の変化を見る検査です。子宮頸部にヒトパイピローマウイルス(HPV)が持続感染すると細胞が徐々に変化していき、最終的にがん細胞になると言われています(通常10年以上かかります)。
細胞変化には段階があり、顕微鏡で細胞・組織を見ることにより現在変化のどの段階であるかを推定することができます。

≪子宮頸がん検査(細胞診)の結果とその後≫
NILMASC-USLSILASC-HHSILSCC

陰性意義不明な異形扁平上皮細胞軽度扁平上皮内病変高度扁平上皮内病変を疑う高度扁平上皮内病変扁平上皮がん



正常正常~軽度異形上皮軽度異形上皮中等度~高度異形上皮中等度~高度異形上皮
上皮内がん
浸潤がん




定期健診HPVがいるか調べる
HPVがいたら
精密検査(コルポ診)
精密検査(コルポ診)精密検査(コルポ診)精密検査(コルポ診)治療

NILM陰性
ASC-US意義不明な異形扁平上皮細胞
LSIL軽度扁平上皮内病変
ASC-H高度扁平上皮内病変を疑う
HSIL高度扁平上皮内病変
SCC扁平上皮がん



NILM正常
ASC-US正常~軽度異形上皮
LSIL軽度異形上皮
ASC-H中等度~高度異形上皮
HSIL中等度~高度異形上皮 上皮内がん
SCC浸潤がん




NILM定期健診
ASC-USHPVがいるか調べる
HPVがいたら
精密検査(コルポ診)
LSIL精密検査(コルポ診)
ASC-H
HSIL
SCC治療
≪コルポ診:組織診≫

子宮頸がん検査の結果を踏まえて、さらに細胞・組織の変化の段秋を調べるのが
精密検査(コルポ診:組織診)です。
子宮頸部(子宮の出口)を拡大してよく観察し、異形上皮などの病変がないかを調べます。
病変の段階を知るため、子宮頸部の一部を取って顕微鏡検査に提出します。
子宮頸部の一部を取るときに、軽い痛みを伴うことがあります。
検査後2・3日は少量の出血があります(検査の当日は運動や入浴を控えてください(シャワー可))。
【注意】月経中や月経直前は検査できません

≪治療について≫

精密検査の結果によって方針を検討します。
検査結果次第では高次病院へご紹介することがあります。