理念
「女性と子どもにやさしい病院づくり」
当院は子宮が女性の象徴であった時代に開設された病院から始まっているため、定礎には「子宮と地球にやさしい」と刻まれています。しかし現代社会では女性が必ずしも子を持つことがすべてではありません。
子を持つことももちろん、女性自身の身体も気持ちも生き方も応援します。そして次世代の子どもを安全に健康に育むように努める「女性と子どもにやさしい病院」と言葉を変えて、持続した医療と支援を行っていくことを大切に思っています。
また、当院では女性と子どもの健康を考える上で暴力による身体的・精神的な健康被害はとても深刻な問題と捉えており、ドメスティック・バイオレンス(DV)や子どもへの虐待の問題に取り組んでいます。
親密な人からふるわれる日常的な暴力は、身体的なダメージだけではなく精神的にも大きなダメージを与えます。長い間暴力環境にさらされていると「自分を大切にする感覚」が麻痺し、日常生活や社会生活を送る上で安全な行動が取れなくなってしまったり心や体が病んでしまいます。そして直接の被害だけではなく、そばで見ている子どもの心理的発達への影響も大きいものです。
「暴力」に対してまつしま病院の取り組み
- 被害を受けた人から援助を求められた時には、一緒に最善の方法を考えます
- 時には差し迫った問題に対処できるような情報を提供したり、ご本人が必要とするときは他の協力機関と連携や情報提供をしています
- 被害後の婦人科診療を行い、要望に応じて診断証明書を発行しています
他にもDV問診票や院内ポスターの利用などで「暴力」への対応に努めています。
「健康」と向き合うということは、すなわち「自分らしく生きる権利(人権)」と向き合うことにもつながると当院では考えています。