性行為によって感染する病気を性感染症と呼びます。
主な性感染症には、「クラミジア感染症」「淋菌感染症」「性器ヘルペス感染症」「腟トリコモナス症」「尖圭コンジローマ」「梅毒」「HIV感染症」などがあります。
性感染症によって、なんらかの症状が出ることもありますが、全てに症状があるとは限りません。
- おりもの異常(量が増えた、色が変わった、臭いが強い)
- 外陰部の異常(痛みやかゆみを感じる、水疱やイボができた)
- 性交時や排尿時に痛みがある
- 性交後、性器から出血する
このような症状がある場合も受診をお勧めしますが、パートナーに症状がある場合や性感染症の診断を受けた場合は自分に症状がなくても検査を受けましょう。
性感染症の中には自覚症状に乏しく気づかないうちに進行し、疾患によっては治療後も不妊症のような後遺症が残る場合があります。また、感染症があるときに妊娠をすると胎盤を通して胎児が感染したり、出産時に産道で新生児が感染することもあります。早期の発見と治療が大切です。
そして性行為によって感染するため、パートナー同士で交互に移しあうこともあるため検査・治療は2人同時に行うことが必要です。
感染直後は検査をしても陽性にならない場合もありますので、感染の可能性がある場合には定期的な検査を受けましょう。
診療内容
- 問診
- おりものや性器の状態の診察
- 腟分泌物検査
- 血液検査
- 尿検査
治療
治療は薬物治療が主となります。
感染症の種類と症状により内服薬、外用薬(軟膏、腟坐剤など)、注射剤を使い分けます。
中にはイボの切除など手術が必要になる場合があります。