人工妊娠中絶

人工妊娠中絶とは、人工的な手段をつかって胎児を母体外に取り出すことをいいます。法律で妊娠21週まで認められています。

中絶手術は母体保護法指定医が行っています。
中絶する場合、法律(母体保護法)により手続きが必要です。

当院では、本人およびパートナーのサインがある「同意書」の下に手術を実施しています。この他、納得して手術や処置を受けていただくために病院独自で用意している「同意書」へも記載(署名)をお願いしています。

中絶の方法

    妊娠週数によって方法が異なります。

  • 妊娠11週まで・・・子宮頸管を開き、子宮内容を除去(掻爬(そうは))します。麻酔を使用します。
  • 妊娠12週から・・・子宮頸管を開き、薬剤で陣痛をおこして、胎児と胎盤を体外に出します。基本的に麻酔は使用しません。中期中絶といい、お産と同等の経過をたどりますので3~5日の入院が必要です。

妊娠8週までの場合、経口薬による人工妊娠中絶も可能です。
2種類の薬を2回に分けて服用します。1剤目を外来で、その2日後に入院して2剤目を服用していただきます。胎嚢排出後、一定時間の観察と診察で問題がなければ退院となります(通常2剤目服用翌日)。

中絶費用

妊娠11週まで:22万~
妊娠12週から21週まで48万~
経口中絶薬使用(妊娠8週まで) 15万~

心理カウンセリング

中絶手術の前後で心理カウンセリングを行っております。
ご家庭の事情や予期せぬ妊娠で精神的に悩まれている方はカウンセリングをお勧めしています。